空飛ぶタイヤ

あらすじ

長瀬が社長を務める赤松運送のトラックが脱輪事故を起こす

道行く母親と子供をタイヤが轢いてしまい、母親は死亡する。

赤松運送の責任が問われる中、長瀬は他の地域でも同様の脱輪事故が起こっている事を知り、トラックのメーカーであるホープ自動車リコール隠しではないかと考えるようになる。

果たして長瀬は大企業の隠ぺいを暴くことが出来るのか。

 

プロット

・赤松運送のトラックで脱輪事故が発生。道を行く子連れの女性を轢いてしまい、

 女性は死亡する。

・メーカーのホープ自動車による事故車の検査結果は、赤松運送の整備不良ということなった。

・赤松運送には信用不安が起こり、重要な取引先も失注。融資先からも追加融資を断られ、窮地に。

・他の地方でも同じ車種の脱輪事故が起こっていることを知った長瀬は、検査結果が偽りで、ホープ自動車リコール隠しをしているのではと疑念を持つ

・長瀬はホープ自動車に再検査の申し入れをしようと電話するが、相手にされない。

ホープ自動車販売部の澤田(今回の検査窓口)は、品質保証部の室井から、赤松運送について詮索される。澤田は、品質保証部が中小企業の赤松運送を気にしている事に疑念を持ち、同じ品証部の小松に連絡を取る。

・澤田が小松に誘われて向かった飲み屋で、トラックの構造上の欠陥により脱輪する事故が起こっている事、それを隠ぺいしようと品証部と役員でT会議という会議を開いていることを知る。

・一方長瀬は、事故の原因を独自調査しようと考え、ホープ自動車が調査時から変換してこないハブ部品を返してもらおうとホープ自動車に連絡する。

リコール隠しがもし真実であれば、販売部にも顧客への説明責任が生じる事を澤田が警戒する。

・澤田と小松は深夜の社内に潜入し、品証部のパソコンに不正アクセス、T会議のメンバーの中に加藤常務がいる事を知る

・場面は変わり、加納常務がホープ銀行に追加融資を依頼する

 そこで融資担当になった伊崎は、前回の利益予想を大きく下回ったことに不信感を持ち、何よりこのメーカーのトラックが人を殺していることに憤りを覚えて、融資を反対している。

・場面は変わり、伊崎にジャーナリストの小池が会いに来る。

 そこで、ホープ自動車の脱輪事故が他の地域でも起こっていることを知る

・小池は赤松にも会いに来て、同様の事実を伝える

・澤田は内部告発状を作成し、常務を超えて代表取締役にまで文書を届かせて、

 カスタマー課の責任回避をもくろむ。

・加納常務は澤田に内通したものを探すため、品証部はパソコンの利用状況を一斉捜索される

・また澤田は人事部から呼び出され、花形の製品開発部への異動を提案される

 その代わり、リコール隠しの件は後任に引き継ぐよう指示される

・澤田は赤松に面会し、

 部品の返却の代わりに補償金1億円を支払う形で場を納めに来る

・赤松は悩むが、被害者の子供の日記を見て、提案を断る決断をする

・しびれを切らした澤田は製品開発部への異動を受け入れる

・頼みの綱の週刊誌による摘発も、ホープが重要なスポンサーであることから掲載されない事が決まる。

・小池に会った赤松は、掴んでいる情報を教えてくれるよう頼む。

 すると小池から、脱輪事故を起こした会社のリストを受け取る

・一方開発部へ異動した澤田は、量のある事務作業を依頼される等の嫌がらせを受ける

 社内公募の製品開発企画に望みを託すも、案を見ずに落選させられていた事を知る

・赤松は事故が起こった会社の中で、整備不良でない証拠を持つ企業に出会う。

 その社員から、ホープ自動車国交省へ提出した報告書も手に入れる。

・それを持ってホープ自動車に面会に行き、証拠を突きつける。

 並行して警察に捜査資料として報告書と、事故を起こした会社のリストを提出する

・澤田は古本から、T会議の議事録を受け取る。

ホープ自動車に家宅捜索が入り、リコール隠しの全貌が暴かれる